〇令和７年11月27日（木）

　本日、私たちは新島村立式根島小学校・中学校を訪問し、視察の機会をいただきました。式根島の学校は、地域と深く結び付き、その特色を授業の中に息づかせていることが大きな魅力であります。両校は同一の教育目標として「ふるさと式根島を愛し心身ともにたくましい子供」を掲げており、その理念のもとに教育活動を展開していました。子供たちが地域を誇りに思い、心身を鍛えながら成長していく姿勢は、島ならではの教育の力を感じさせます。小学校では、児童が地域の産業を自らの目で見、耳で聞き、直接触れることで学びを深めていました。漁業や観光など、島の営みを教材とし、調べ、考え、まとめる姿は、まさに「生きた学び」でありました。一方、中学校では、地域の産業に実際に携わり、島の魅力を発信する活動が展開されていました。生徒が地域の一員として誇りを持ち、島の未来を担う存在へと育っていることに、強い感銘を受けました。このように、地域の特色を最大限に生かし、子供たちを育てていく姿勢は、大きな示唆を与えてくれます。他校を訪ね、その教育の在り方に触れることは、自校の取組を見直し、更に豊かにしていくための貴重な機会であります。本校においても、子供たちが自らの生活や地域に根ざした学びを積み重ね、未来を切り拓く力を育んでいけるよう、今回の視察を糧として教育活動を進めてまいります。